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翻訳・ローカライズ入門 基本/重要ポイント9選

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会社業務や個人活動で製品・サービスを翻訳・ローカライズする必要があるが、何をどのように進めれば良いか分からない。はじめて翻訳・ローカライズを行う方は特に、このような疑問を持たれるかもしれません。翻訳・ローカライズは、専門分野、コンテンツ、その他様々な条件によって最適な進め方が変わる場合がありますが、この記事では翻訳・ローカライズを進めるための基本/重要ポイントについて、翻訳業務でよく使われる専門用語を並べながらご紹介致します。

スタイル/スタイルガイド

スタイルとは、文書の体裁です。例えば、以下の内容です。

  • 記号の半角/全角: “?”や”!”を半角で揃えるか、または全角で揃えるか。
  • 文末形式: 「ですます調」または「である調」(詳細
  • 引用符: 鍵括弧「」を使用するか、二重引用符 “” を使用するか。
  • 引用符の適用条件: 特定の種類の固有名詞に適用するか、原文の単語が大文字から始まる場合に適用するか、など。
  • 長音の要否: “ユーザー”または“ユーザ”、“エディター”または“エディタ”、など。
  • 表現: 原文に対して正確な翻訳を重視するか、自然な表現を重視するかを決めることです。

スタイルガイドは、このような各種スタイルを定義して集約したルールブックとなります。より読みやすい翻訳を目指すには、最初にスタイルガイドを用意して、これに遵守することが大事です。

用語/用語集

用語とは、特定のものや事を表す単語および複合語です。例えば、製品やサービスの使い方が記載されたマニュアルでは、製品名、サービス名、機能名、およびその他関連する固有名詞を指します。用語集はこれら用語の対訳を取り決めてまとめたものです。用語は翻訳する上で非常に重要です。なぜなら、製品名に対して訳語が定められず文書ごとに異なる訳が適用されると、読み手に混乱を招きますし、ビジネスそのものにも影響を与える恐れがあります。

DNT/DNL

DNT/DNLは、“Do Not Translate” / “Do Not Localize” の略称です。翻訳しない原文に対して用いられます。例えば、原文言語のままで製品名を統一したい場合、DNT/DNLとして扱われます。用語集と同様に、関連文書やテキストを翻訳する前にDNT/DNLの対象を取り決める必要があります。また、様々な観点で特定の言葉をDNT/DNLとして扱うことにした場合、結果的に意味が通じにくくなる恐れがある場合は、後ろに括弧を付け足して併記したり説明を追加するかどうか検討した方が良いかもしれません。

ソースファイル(ソース)

エンジニアの方は、コードファイルを連想するかもしれませんが、ここでのソースファイルは、更に広い範囲で、翻訳対象のテキスト/文書すべてを指します。ソースの存在は重要です。例えば、翻訳者が実機確認できないアプリケーションのUIを翻訳する場合、コンテキストを確認するためにソースファイルが必要になります。

コンテキスト

“文脈”を意味するこの言葉は、翻訳対象の単語、フレーズ、文に関わる背景やその他すべての情報を指します。翻訳する種類や内容によって、コンテキストの存在は重要です。例えば、アプリケーションのUIを翻訳する場合、翻訳者がテキストだけから情報を読み取って翻訳することは難しいです。何故なら、単語、フレーズ、文には基本的に複数の意味やニュアンスが含まれており、コンテキスト無しでの判断には限界があるためです。コンテキストに合致せずに翻訳した場合、結果的にユーザーに対してミスリードを招く恐れがありますので注意が必要です。

タイポ

タイポは、Typographical Errorの略で、打ち間違いによる綴りミス、誤記、誤変換のことです。タイポは、読み手にとって目立ちやすいものなので十分に注意する必要があります。スタイルや用語に関するエラーと比較すると、タイポは様々なパターンで発生するので、こちらの記事で紹介したようなチェックツールを活用して、可能な限り機械的に検出しながら目視チェックも行い、品質を確保すると良いかと思います。

流用

流用とは、既存の訳文を使い回すことです。様々な文書を翻訳すると、同じような原文に出くわす場合がありますが、効率性の観点で翻訳を使い回す場合があります。但し、流用には注意点があります。それは、流用範囲を同類のコンテンツとすることです。種類が異なるコンテンツは、原文が同じでも意味が大きく変わる場合がありますので、その場合の流用処理は禁物です。また、流用は翻訳メモリーを活用することで効率的に処理することができます。詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

統一

特定の単語、フレーズ、文に対する訳語、訳文を一貫させること。文書の読みやすさ、情報の正確性、翻訳作業の効率性の観点で、統一は重要です。ほかの記事で紹介した用語管理も、統一の一種になります。用語管理について詳しくは、こちらの記事をご参照ください。また、訳の一貫性を確認するには、XbenchなどのQAツールを使用します。QAツールについて詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

まとめ

いかがでしょうか?翻訳・ローカライズを進めるに当たり、これらの基本/重要ポイントがヒントになりますと幸いです。

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